ナマハゲコンテストって ご存知ですか?
1952~56年ころ、「男鹿市内には多種多様なナマハゲ面があるが、より人気を博するのは どの面か?」を決める《ナマハゲコンクール》なる催しが開催されていたそうです。
1位は北浦相川の面
目が大きく、立派な顔立ちです
2位は船川芦沢の面
男鹿の中でも 1番か2番かってぐらい大きくて、まあるいチョットかわいいお顔です。
3位は南磯門前の面
ナマハゲ伝説発祥の地だけあって、ナマハゲらしいこわいお顔をしています。
今回、"太陽の塔" "芸術は爆発だ"で知られるアノ岡本太郎氏が「そこぬけで、べらぼうな魅力がある」と評したという芦沢のナマハゲに同行させていただくことになりました~♪おもいきって聞いてみて良かった~♡
芦沢地区のナマハゲが身につけるケデ
ワラのごみを落とす人
ワラを手渡す人
編む人
3人1組で編むのだそうです。
長~い!!!!!
長さは"二尋半"ふたひろはん
一尋(ひとひろ)は『オトナの男性が両手を広げたながさ』なので、4.5mくらいってコトですかね?
大変な作業だったんだろうな~
見たかったー
中心が首の後ろに来るように肩からかけて...、
左が上になるように襟を交差させ、ぐるりと腰に巻いて完成です。
「これが一番効率がいい!」と、
数年前このスタイルにたどりついたのだそうです。
ナマハゲ面は地域によって異なりますが、ケデも『上下に分かれている』『右肩から一つ、左肩から一つ重ねて着る』など地域によって違いがあるんですねぇ~
この着方は初めて見ました。
過去のブログで行ったこともある"芦沢神社"を管轄する船川新明社の神職さんが来て御祈祷をしてくれました。
「芦沢のおんまえに~」
ナマハゲ面に神(シン)を入れてもらったあとは、お神酒を頂いて
青年から"神の使いナマハゲ"へと化します。
準備が整ったところで記念撮影!
石川面と呼ばれる全国的に有名な面も交じっていますね。
芦沢面の赤と青
石川面の赤と青
ナマハゲ4人と先立ち・かますかつぎ
で班を1つ作り、3班で分担してまわります。
ナマハゲさんと道を歩いていると、とおくから他の班の雄たけびが聞こえてきました。
一軒目のお宅におじゃましました。
ちっちゃいこがたくさんいて、
ナマハゲさんも祝福のし甲斐があります。
ねまらない(座らない)場合でも
ヤッパリお酒を飲まないうちは帰してもらえません。
ナマハゲさんを もてなすのが習わしですし、楽しみなのです。
「玄関だけ」というお家では、
「うめ酒出さねば帰らねど~」なんて冗談を言った後に「ババ元気だが?ちょっと顔見でな」と地域のお年寄りをを気にかけていました。
道端で会った おばあちゃんの「いいナマハゲだな」というほめ言葉や、
訪ねたお家で「芦沢のナマハゲ最高だえ」なんて地元を愛する声も聞くことができました。
今回、ナマハゲさんに同行させてもらって、
地域の人がナマハゲを どんなに大切にしているか、
ナマハゲが どんなに愛されているかを
再確認することができました。
面のデザインや、衣裳の着方や、持ち物、仕草は違っても
"ナマハゲのこころ"は同じ...
地域を思い、地域の人に愛されるナマハゲ・・・・・・
ことしも、この伝統行事のすばらしさを
お伝えできるよう励んでまいります。