先日、男鹿市役所の市民ホールに飾ってある"琴川のすげ笠"を見て、「デザインが素晴らしい!!桜の皮を素材として使っているところも、フチの布が赤い笠もカワイイ!」と絶賛してくださった お客様が いました。
「ぜひ購入して帰りたい」とのコトだったんですが、今現在は製造も販売もしていないそうなんです。
"琴川の すげ笠"は平成13年2月22日、市の無形文化財に指定されました。
すげ笠の作りかたは、江戸時代に北前船によって加賀国(かがのくに)(現在の石川県)から伝わったのだそうです。
すげが自生する五里合琴川で、農家さんたちの副業として盛んに作られ、日よけ用の笠としても雨具としても重宝されたようです。
その後、作り手が減少してしまい「すげ笠の伝統を守らなければ!」と《琴川すげ笠伝承熟》が発足。
↑↓当時の お写真を お借りしました。
すげ笠の材料は、すげ・竹・笹の葉・カラムシ(イラクサ科の植物・糸代わりにする)・桜の木の皮など‥。
↑そのほか、こんなふうにフチに布を貼ってみたり、お花をあしらってもカワイイですね✿
桜の木の皮を なめしたものを挿し込むと、アクセントになって なんだかオシャレです。
ウラは こんなかんじ。
竹を細く削ったホネが、放射線状に6本。
本来は頭頂部に笹の葉を敷くようなのですが、
この笠は油紙を使っていますね。防水のためでしょうか?
すげ を糸でチクチク縫って
頭頂部で すげを6つに分けてむすんでから、
3つに分けて三つ編みにして完成!!!
なんだか わたしも欲しくなってきちゃいました。ツバもひろいし、UV対策には良いかも...?
すげを刈ったり、乾燥させたり、桜の皮を なめしたり、
やることが多くてなかなかタイヘンそうですが、機会があったら作ってみたいものです。