いつも食べている お魚は、どうやって獲っているのかなぁ?
そのタイヘンさを学習するため、船越小学校の みなさんが五里合海水浴場で地引き網漁を体験してくれました。
まずは漁船で網を設置します。
定置網と違って、お魚を待ち伏せたりはしないんですねー。
ぐるーっと網で囲んで、
ひっぱって、
なかにいるお魚を捕まえます。
網から続くロープの両端を2班に分かれて綱引きの要領で引っ張ります。
「まっすぐひっぱれー」
「こっち負けてるどー」
わたしもこどものころ体験しましたが、地引き網って重いんですよねー。
10分にもおよぶ格闘の末、あんなに離れていた2つの班がだいぶ接近してきました。
「網が見えてきたぞ!魚跳ねてるー!!もうちょっとひっぱれー!!!」
「フグの大群がいたー!」
こっちはサヨリだね
さっきまで海で泳いでいたんだよー。
海水できれいに洗ってあげよう
天ぷらにすると おいしいキス。
シロギスという種類だそうです。
ハチノジガニ。
大物も獲れたな~。
今日一番の大物はスズキでした。
スズキは、大きくなると呼び方が変わる"出世魚"で、男鹿ではフッコ(セイゴ)→スズキと呼ぶそうです。
夏は脂がのっておいしいんですって!
シマフグ。
背中にしま模様が見えますね。ヒレは黄色いです。
「タイの赤ちゃんだよね?」
ホントだー。小っちゃいけど、確かにタイです。でも尾の先が黒いマダイじゃなくって、尾の先が赤い"チダイ"という鯛だそうです。
ショウサイフグたくさん獲れました。
男鹿半島沿岸には、トラフグ最北の産卵場があるそうなんですが...今回はかかりませんでした。トラフグは定置網で獲るんですってー。
海でめいっぱい遊んだあとの お昼ごはんは、お弁当といっしょにザッパ汁をいただきました。なんの お魚かな~?
サバフグという毒のないフグだそうです。
「やっぱり あったかいと うまい!」
男子は おかわりして食べていましたね。
つみれバージョンも秘かにありました。
地魚の美味しさを再確認したあとは、
水産振興センターの おねえさんと"魚の学習会"の時間です。
秋田県全体の水揚量8千トンのうち、約53%は男鹿で獲れているそうです。
すごいぞ男鹿の漁業!!
さきほど地引き網にかかった お魚の種類を確認しましょう♪
「サヨリは口が尖がっていますが、尖っているのは上の口でしょうか?下の口でしょうか??それとも両方!?」
ハチノジガニは、背中に漢数字の八のような"くぼみ"があります。
最後の足はオールのようになっていて、漕ぐようにして移動するそうです。
「これから海で泳ぐ機会が増えると思いますが、アカエイを見つけても絶対にさわらないでください!尾に毒があります」
男鹿で採れる魚のコト、男鹿の漁業、漁のむずかしさと喜び、魚の美味しさ...自分たちで実際に体験して、たくさんのことを学んだのでしたー。