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赤神神社 五社堂は、来年で建立八百年の節目を迎えます。
(黄色い旗には《五社堂八百年祭》と書かれています)

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前年である今年はプレイベントが開催されました。
でも、どうして7月23日なのかな??
と思ったら、建保4年(1216年)に源實朝が比叡山の模して五社堂を造成するため柱立て(建築の為に初めて柱をたてる儀式)したのが7月23日だったんですって!!

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赤神神社 拝殿の中では
いつもより ちょっぴり おめかしした第71代目の宮司さんが、普段あんまり表に出さない宝物(ほうもつ)をお披露目してくれました。
手前の巻物は赤神神社縁起(神社が出来た沿革や由来を記したもの)
金がキラキラしてました☆

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県の文化財に指定されている笏谷石でできた【石造狛犬一対】
「スフィンクスみたいだね」
台座は下から見ると将棋のコマのようになっています。
「コマイヌだけにね」

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市指定文化財【漢の武帝に桃を捧げる図】・・・・・・の版画。
こちらのほうが五色(五匹)の蝙蝠がハッキリ見えます。
この蝙蝠がナマハゲと化したので、ナマハゲは「1匹、2匹と数える」と言われています。

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江戸時代のものとされる木製の獅子頭
そのむかし、今の宮司さんの おじいさんのころには、6月1日から赤神神社祭典の7月15日まで男鹿市中をこの獅子頭が練り歩いていたそうです=獅子払い

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江戸時代の物?
赤神神社に伝わる鏡
松・竹・梅・菊?
鶴・亀などの縁起物と《藤原光長》の文字が見えます。

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宝物を堪能した後はメイン会場である駐車場へ。
出迎えてくれたのは、ふたりの《ところ天女》と《ところ天使》でした。

この天使が雨雲を天から押し遣ったので大雨に ならなかったそーです。

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ところ天使「神の山から流れ出た水で育ち、門前浜で採れた天草(テングサ)を赤神神社に奉納し、それをおろして、今日ふるまうところてんを作りました。ご利益ありますよ~」
(宮司さんに赤神神社拝殿の中を見せてもらったら、ホントに乾燥した海藻が供えられていました)

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ところ天女に準備してもらって お客様自身で《ところてん突き》をしてもらうスタイル
調味料は醤油・酢・ショウガ・黒蜜・蜂蜜などが ありました。

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みなさんの感想
「海藻の味がしてスゴク美味しい」
「歯ごたえが良い」
「買って帰りたいほどおいしい!!」という お客様には おかわりしてもらいました。
高・評・価♡

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男鹿しょっつる焼きそば
なまはげバーガー
一夜干し焼イカの屋台も出ていました。

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栄養補給が完了したところで、
九九九の石段を のぼったさきにある
五社堂をめざしましょう!

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...のまえに、
秋田県指定有形文化財【男鹿図屏風】のレプリカや【宝篋印塔】【徐福塚】について夏井先生に解説してもらいました。

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今は陸続きになっているところが、昔は完全に陸から離れていた=地震などによって大地が隆起している!!??

むかしは お寺が たくさんあった...ということは、人口も多かったのかなぁ?
信仰も篤かったんですねぇ

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前日の夜と、午前中にも少し雨が降ったので石段が濡れて すべりやすくなっていました。
ゆっくり慎重に登りましょう!

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【姿見の井戸】
菅江真澄の男鹿遊覧記には「この水鏡が曇り真個の形が写らない人は命が長くないと占われる...」と、あるそうですが、さいきん日照り続きで井戸の水も少なかったみたいなので、姿がハッキリ見えなかった方も あまり心配しないでください。

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やっぱり五社堂は高い位置にあるだけあって、霧がかっていました。
なんだか神秘的で、俗界とは違うかんじが なかなか良い雰囲気です。

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国指定重要文化財【内厨子】
室町時代末期の特徴を伝える
とっても貴重な建造物なんですって!

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県指定有形文化財
【木造十一面観音菩薩立像】
江戸時代の僧・円空の作
左手には水瓶(すいびょう)を持っています
怒った顔、穏やかな顔、ムスっとした顔...頭の上の小さなお顔は全て表情が違いました。
頭頂部とあわせて十一面あります。

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【御護符の配布】
ここまでがんばって登った記念に
御護符=お菓子をもらって帰ります。
お盆に仏壇や神棚に供える《やましな》みたいな お菓子です。
神棚に供えたのでまだ食べていません。

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曇りなので涼しいんだけど、汗だく~
駐車場に戻ったら《ところ天使》が待ち構えていて「もう一つ、男鹿の水文化を学ばなければならない!菅江真澄が『清き水あり強清水』と記した名水だ!! 」と言うので

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駐車場を出て車道をのぼり、【強清水こわしみず】を見に行きました。
「これはとても良い水ですよ!何百年も ずーっとこうして湧き出ている。この水に運ばれ海に流れ出た山の養分で、海藻や魚が育つのです」

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「つめたくて おいしい!あなたも飲んでごらんなさい」
しゃっけ!(つめたい)12°くらい?
飲んだり、手を冷やしたりするには ちょうど良い水温でした。

あいにくの お天気(小雨→曇り)にも かかわらず、ほんとうに たくさんの方が参拝に訪れて下さいました。

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いよいよ来年は【八百年祭】本番!
100年に一度の周年祭が、どんな催しになるのか どうぞ お楽しみに♪