今回、第2回目が開催された【五社堂 冬物語】

お祓いにつづいて

男鹿市観光協会会長のあいさつ
「門前地区は、男鹿市内でもいち早く春が訪れるすばらしい観光地です。天候にも恵まれ、多くの皆様に五社堂冬物語へご参加いただきました。きょうは非常に貴重な文化財を多くご覧いただきたいと思います」

そして999の石段を登って五社堂までいかないと入手できない「なまはげ面バッジ」をさりげなくアピール!

宮司さんはなまはげの起源について教えてくれました。
「漢の武帝に仕えた五鬼のうち、父は眉間、母は逆頬、3匹のこどもはそれぞれ眼光鬼・首人鬼・押領鬼といいます。翌年の春になると父母はなくなってしまい、のこされたこどもたちは12月31日に休みをもらいますが、里に下りて村を荒らしてしまう...。
これが赤神神社に残るなまはげ伝説の起源です。神社のよこには起源を記した碑があります」

宮司さんによる貴重な講和はまだまだ続きますが、そろそろ「九九九の石段」をのぼって「五社堂」へと向かいまーす。

ことしの男鹿は雪が少なかったんですが、門前のある南磯は特に雪がないですねぇ~2月なかばなのにもう春みたい✿

これがさっき宮司さんが教えてくれた【なまはげ伝説の起源を記した碑】だな

ここはむかしむかし、たくさんのお寺があったところなので、石段の途中には山門も残っているのです。

鳥居に近づいたとたん、なにやらドラの音が聞こえてきました。

だぁ~!

男鹿和太鼓愛好会によるなまはげ太鼓演奏のサプライズです



みなさんとっても驚いたようですが、それ以上に喜んでくれていました。

なまはげさんと記念撮影もしたことですし、はりきって行きましょー!


鳥居をくぐると姿見の井戸と五社堂が見えてきました。姿見の井戸は「井戸の底を覗いて、水面に姿がハッキリと映ればそのとし1年は健康に過ごせる」という不思議なスポットなのです。

歩きはじめて約18分。やっとたどりつきましたー!
けっこう登ったのに、ほとんど雪がないですねぇ~

さっそくですが記念撮影しましょう!
最高の笑顔で、せーの!「五社堂ー!!」

今日はトクベツ!
県指定文化財に指定されている【木造十一面観音菩薩像】を特別公開してくださいました。
宮司さんの解説付き!

素朴で穏やか...それでいて力強い【十一面観音菩薩像】
写真撮影はできませんので、村岡信明先生がお描きになった【十一面観音菩薩像】をご覧ください。この色紙はお買い求めいただくこともできます。

ご神木の枝であった木材から切り出した【ナマハゲ面バッジ】1,000円
手彫りなので、ひとつひとつお顔が違います。

お好みのものをじっくり選んでくださいね!
お父さんたちには「オレに似た顔」
奥様がたには「ふっくらした顔」が人気でした。

お客様が見つけてくれた「ちいさい春」
バッケ(ふきのとう)です

さくねんは雪が多かったので、階段が坂のようになり、何度かころんで「もういっそソリで滑り降りたい...」と思ったほどでしたが、ことしは安全に下ることができました。

男鹿図屏風を見て今と昔の地形の違いを探してみましょう!
「極楽橋ってどのへんにあったのかしら~?」

赤神神社から、車が通る道路をわたり、

公民館前にある「九九九の石段」起点へ

ひょっとしてココが祓川と極楽橋!?

途中のマンホールにも土地柄が出ていますね☆


磯乃家旅館に到着!待ちに待ったお昼ごはんです。

このあたりの漁師旅館はどこも「お魚料理が新鮮で、おいしくて、しかも安い!」と評判なんですよ!
きょうも期待を上回る品数ですねぇ~

・・・と思ったら、おうどんと

アブラガレイの煮つけ追加!
お膳にのりきらないよ!!

フクカイチョーから≪鬼汁≫について説明してもらいまーす。

「この鬼汁、ナマハゲに非常にこだわりました。ひとつは鬼瓦ですけれどもエビを開いてみてください」

「赤鬼の顔に見えます!(断言)」

「次に餅があります。餅はナマハゲと切っても切れないものです(餅だけに)おおみそかでも柴灯まつりでも大きな餅が用意されます」

「次にジャガイモ。これはジャガイモではありません!アンプラです!!」

山の幸としてゴボウ

「次は、しょぼぎ(いたどり)。きょねんの5月ころ採って塩をかけ保存していたものです」

「最後の岩のりなんですけども、ただの海苔じゃないんですよみなさん!すぐそこにね、御幣岩があります。そこに生える海苔なんです。別名『おびら』といって、長~い海苔が採れたものなんです。佐竹の殿様にも献上されました」

「こういうことにこだわって、みなさんに準備させていただいております」

昼食後は赤神神社拝殿にもどって、宮司さんから宝物(ほうもつ)や、貴重な資料について解説していただきました。

久保田藩藩士・梅津利忠が記した赤神神社縁起

掛軸「漢武帝に桃を棒ぐる図」
「ここに五色のコウモリが描かれています。これは漢の武帝に仕える一家です」

「五色」というのはこの緑・黄・赤・白・青(紫)のことです。五鬼のうち父が緑、母が黄、こどもたちが赤・白・青。大みそかに家々を回るナマハゲが赤と青なのはこういった根拠があるのです。

福井県の笏谷石(しゃくだにいし)で出来ている「石造狛犬一対」秋田県の文化財に指定。

さいごに参加者のみなさまのご多幸を願って祝詞祈願・お祓いをしてくださいました。

さっきの「五色鈴緒」って神楽だけじゃなくてこういう使い方もするのね!?

一番に申し込みしてくださったお客さまに代表して玉ぐし奉奠していただきました。

おまちかね!【おたのしみコーナー】

なまはげも身につけている「藁くつ」を抽選で5名様にプレゼント☆

↑てづくり抽選箱。ナマハゲの口が開いてクジが出てきます。

ドラムロールは宮司さんの太鼓!

当選したみなさん、おめでとうございまーす!!

さいごに今日の日付とみなさんのお名前が印字された【赤神神社五社堂参拝記念証】をお配りしました。

「春物語りも、秋物語も開催してほしい!」というありがたいお言葉もいただきました。

6月の【円空仏 十一面観音菩薩像 一般公開】、来年の【赤神神社 五社堂八〇〇年祭】にむけてこれからも門前 五社堂から目が離せませんね!
男鹿市観光協会からのお知らせをどうぞおみのがしなく!