国の重要無形文化財・男鹿のナマハゲ・・・。大みそかの夕刻から夜にかけて行われるナマハゲ行事の際に身に着けるナマハゲ面は、各集落ごとに違う独特のものが使用されており、その数は80種以上にも のぼるのです。

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たとえば、こんな・・・

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こんな・・・

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こんなかんじに、

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ツノ・キバ・おひげ・素材・大きさもバラバラ・・・。
ですが、全国の みなさんが「ナマハゲ」と聞いて思い浮かべるのは、

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このお顔なのではないでしょうか?地域の お面って面白い顔をしたファニーな面が多いので、地元の人でさえ「ヤッパリこの(千秋さん作の)顔が怖くて「ナマハゲらしい」な!」と言うぐらいです。

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現在、ナマハゲ面を彫っているのは、石川 千秋(いしかわ せんしゅう)さん ただ お一人だけ・・・。千秋さんが面を彫る姿は、男鹿市北浦真山の「なまはげ館」にて 週に3日ほど不定期で見学することが出来ます。
(注)いまはリニューアル工事中ですので お会いできません。

千秋さんは、父である先代の泰行(たいこう)さんに続き2代目。

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泰行さんの面は、男鹿市役所の市民ホールにも飾られています。
そして な・な・なんと!このたび㈶地域伝統芸能活用センター主催の「平成25年度地域伝統芸能大賞 支援賞」に、石川 千秋さんが選ばれたのです~★

地域伝統芸能大賞支援賞は、地域伝統芸能の衣装・用具などの製作者のうち、特に顕著な貢献をしたと認められた個人または団体に あたえられるそうです。
10月には石川県で表彰式も あるんだとか!石川千秋さんの「ナマハゲ面」が「男鹿の顔」として、ますます有名に なっちゃいますね!

ときどき、「ナマハゲって子どもを追いかけまわしたり、泣かせたりするんでしょ?」とか言われちゃうことがあります。怠けものやイタズラっこを戒める お顔が怖いので泣かれちゃうことはありますが、いじわるで しているわけでは ないんです!この表彰を機に、そういった誤解が解けて、ナマハゲの真の姿・精神・意義を理解してくれる人が増えると良いなぁ、と思っています。