門前サ、いぐ来たな!(訳:門前へ、ようこそ~)
8月の第3土曜日、18日は年に一度の「赤神神社 五社堂 客人権現堂」に安置されている「円空作十一面観音菩薩像」一般公開の日!
というコトで、今年も多くの方が、暑い中、999の石段を登って拝観にいらして下さいました!
11時からの公開なんですが、9時30分ころからすでに石段を登る人の姿がチラホラと見えました。
ここ赤神神社には、明治時代の廃仏毀釈(日本古来の神様と、仏様を別々にしよう、という政策)による仏教施設や仏像の破壊を免れた山門や仏像が今も残っており、神社でありながら仏教の要素を ところどころに見つけることができます。
鬼が積み上げたという999の石段を登り切ると五社堂と総称される五つの お堂が あります。
この日 来てくれていた小学生の女の子も気づいてくれたんですが、この お堂は すべて おなじ大きさではなく、一番の大きな赤神権現堂を中心に、両脇に行くほど小さくなっています。左端の十禅師堂には地蔵菩薩、八王子堂には千手観音菩薩・・・というように、お堂の中には それぞれ、仏像が安置されており、今回は右から2番目の お堂・客人権現堂(まろうどごんげんどう)の十一面観音菩薩像が公開されました。十一面観音菩薩像は その名のとおり、頭上に小さな お顔(=面)を冠した観音様の像で、江戸時代に仏像を彫りながら全国を旅した僧・円空の手によるものです。
秋田県では4体の円空仏が確認されています。
円空仏と聞くと、ナタ彫りの荒々しい仏像を思い浮かべる方が多いそうなんですが、五社堂客人権現堂の十一面観音菩薩像はとても やわらかな微笑みを たたえ、素朴な印象さえ受けます。
仏様の穏やかな お顔を見て、宮司さんの お話を伺っていると、こころが とっても軽くなりましたー。
帰りは宮司さんに先導していただいて、999の石段ではなく、マケドと呼ばれる こみちを下って帰りました。
この道は そのむかし殿様が馬に乗って歩いた、という道だそうで、緩やかで歩きやすかったです。
普段、お堂の扉は閉じられており、十一面観音菩薩像を ご覧いただくことはできませんが、象・龍・鳳凰といった仏教ならではの聖獣が彫られた五社堂の造りや山門、鬼が引き抜いたという逆さ杉などは いつでも ご覧いただけますので、ぜひ じっくりと 拝観していただきたいと思います。
平成25年1月8日 追記
毎年、旧暦の円空の生誕日に合わせて8月の第3土曜日に一般公開しておりましたが、宮司さんの「暑さが厳しすぎて拝観者が難儀するのではないか」との配慮から、平成25年からは6月の第2土曜日に公開されることになりました。今年は都合がつかず ご覧になれなかった方、暑さに弱くて拝観を あきらめていた方も、来年こそは是非 足を お運びくださいませー。
赤神神社 公式HP
http://www.fun-ms.com/akagami/
五社堂(国重要文化財)
佐竹の殿様の命令でつくった年→宝永7年(1710年)
平成大修復工事 平成10年度~13年度(1998~2001)291年後に修復したんだね!
五社堂の下には馬頭観音もあった。
上七社(山王七社)
1.大宮(大比叡) 釈迦如来
2.二宮(小比叡) 薬師如来
(↓五社堂にあるの↓)
3.聖真子 阿弥陀如来
4.八王子
千手観世音菩薩
5.客人
十一面観世音菩薩
6.十禅師
地蔵菩薩
7.三宮
普賢菩薩
比叡山と関係ある
7社あったが、2社 廃れて五社堂に、