第10回 男鹿日本海花火が始まる数時間前、船川港女川地区では第3回 木ッチこぎ競走大会が開催されていました。
木ッチ(きっち)とは、木でできた小さな小舟のこと。
むかしは一本の丸太を えぐって作っていたそうです。現在のものは板で出来ており、色もカラフルに塗ってあってカワイイですね。女川のオトナの人たちは、小さい頃、このような小舟で海に出て、魚釣りをしたり、サザエを獲ったりして遊んだそうです。獲ったエモノは木ッチに積んで帰ってこれるというスグレモノ。
8月14日 午前9時、木ッチを漕いで、数メートル先のポイントを折り返して帰ってくる速さを競う「木ッチこぎ競走」に参加するため女川漁港には老若男女、大勢の人たちが集まっていました。
まずは子供の部。救命胴衣をキチンと装備し、木ッチに乗ったら、各選手 一斉にスタート!小さな板を手に持って水を掻き、船を進めます。
船が ゆれない様にバランスを取りながら両手を動かすのは、とても難しいらしく、木ッチが あらぬ方向に進んでしまうコ続出!
それでもダイバーさんに助けを かりて みんなゴールすることができました。
子供たち みんなに花火などの賞品と参加賞が配られます。無料で食べ放題のアイスも ありましたー♪
それにしても、いくら みんなが集まる お盆の行事とはいえ、木ッチの完成度といい、ダイバーさんがシッカリ待機しているあたりといい、豪華で盛りだくさんな景品といい、地域の行事としてはカナリ手が込んでいるというか、思い入れが強いというか、リキ入ってますよねェ・・・。それもそのハズ、いずれは男鹿市全土に参加を呼び掛け「男鹿キッチ漕ぎ競争大会」として大々的に開催したい!という大望を抱いているのだとか・・・!男鹿日本海花火の日の、昼の定番行事に したいんですって!
「菖蒲たたき」という伝統行事を守り伝えているだけでなく、こうして新しい恒例行事をも生み出してしまった女川地区・・・。アツいです!来年はアナタも見学に来てみませんか?大歓迎されて参加できますよ