国指定重要無形文化財にも指定され、平安時代から1,000年以上も続いているという めずらしい お祭り・東湖八坂神社 例大祭が、7月6日・7日(土)潟上市天王と男鹿市船越で 行われました。「おでのさん」こと東湖八坂神社の氏子さん達によって代々 守られてきた この お祭りは、スサノオノミコトによるヤワタノオロチ退治をモチーフとしており、おもに山太鼓を先頭に練り歩く「神輿渡御」、牛に乗ったスサノオノミコトの巡幸「牛乗り」、船越水道湖上に浮かべた船の上でヤワタノオロチが舞う「くも舞」という3つの行事から なりたっております。
7日16時、酩酊状態のスサノオノミコトが黒牛に乗せられ、天王本郷自治会館を出発しました。今年は昨年よりも牛の歩くペースが速かったです。
今年の新統人に ささえられ、八竜橋の たもとに向かって町内を練り歩きます。統人というのは、7月8日から 翌年の まつり当日7月7日まで あしかけ3年、氏子の代表として責任を もって まつりに奉仕する。今年の当番の人たちのコト。
八竜橋の たもとには このように清砂が盛られており、スサノオは ここを3周します。
この行為は、弓矢で船越水道の船上にいる八岐大蛇(ヤワタノオロチ)を退治する様子をあらわしています。
御神輿は八竜橋の上に待機。
船越側から見たチョマン船
チョマンとは、船に立てられた櫓の上で くも舞を舞う赤い衣装をまとった人のこと。八岐大蛇を あらわしています。
向こう岸にはスサノオ。
櫓の上で正面を向いて2礼2拍手1礼。同じことを右・正面・左を向いて繰り返してから後方回転します。
チョマンは この動作を何度か繰り返していました。
八岐大蛇が退治されると、神主さんと巫女さんが乗った船は、スサノオがいる方の岸へと向かいます。スサノオに助け出されたクシナダヒメを あらわしているのでしょうか・・・?
オロチが鎮まったのを確認してスサノオは再び川岸→又兵衛屋敷井戸→御休所へと巡幸し神主さんが祝詞をあげて すべての神事は終了します。ほかでは見ることが出来ない全国的に有名な奇祭です。この伝統を これから ずーっと守りつづけるためにも、たくさんの方に知っていただいて見に来てもらいたいと思います。
240707東湖八坂神社 例大祭
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2011/7/8 東湖八坂神社 例大祭・統人行事 体験記
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/4928761.html