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ドライブ派のアナタも、トレッキング派のアナタも、行楽にピッタリ寒風山に やってまいりました~!寒風山って名前からすると いつも冷たい強風がビュービュー吹いているような印象を もたれていそうですが、実は そうでもなくって、この日も ぽかぽか陽気と春の そよ風が とっても気持ちいいスバラシイ寒風山日和でした。

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むかし むかしは有料道路だった寒風山パノラマラインが、昭和61年4月に無料開放された記念の石碑。

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交通安全地蔵菩薩さま
昭和38年に建立されて、車で ここを訪れる みなさんの安全を ずーっと見守り続けています。ありがたや~。

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これらは すべて道路際からみることができますが、頑張って斜面を少し登ると(わたしは5分かかりました)飢饉や男鹿地震で亡くなった方を弔うための5基の供養塔に たどり着きます。

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変死亡霊供養塔
文化7年9月25日に起きた地震には菅江真澄も遭遇。寒風山を中心に被害が大きかったそうです。思いがけない災害で57名もの方がなくなりました。菅江真澄は 地震に遭った時の様子を「男鹿の寒風」に記しています。

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天保4年に飢饉で亡くなった方を供養した饑亡五〇回弔祭 追福之碑

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おなじく百回忌供養塔。

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昭和14年5月1日に突如 起きた男鹿地震。
この碑は その災害で亡くなった方の冥福を祈る追福之碑です。

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昭和男鹿震災復興記念碑。
碑文には、天與の試練を克服した記念に昭和17年5月に建てられた・・・と いうようなことが書かれています。

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板場の台、と呼ばれる「大噴火口北高台」に移動しました。ここは その名にある通り「大噴火口」や火口を取り囲む壁のようになっている「火口壁」、火山岩尖という塔のような岩が地表に出て崩れた「鬼の隠れ里」、火口から流れた溶岩流が流れている途中で固まったため地面がシワになって見える「溶岩じわ」などを一気に見ることができます。この日は気持ちよさそうに空を漂うパラグライダーを見ることもできました。

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ここには「つらなりて せんふり採りの 見ゆるなり 薬師長根に蛇越長根」と書かれた小さな石碑が あります。何十年か前、寒風山には せんふりが多く自生し、付近の子供たちは採取したセンフリを薬屋さんに売って お小遣い稼ぎをしていたんですって!

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薬師長根(やくしながね)とは、現在 回転展望台のある峰のこと。寒風山の山頂には その昔、塔が建っていて、塔の峰・薬師山などと呼ばれていたそうです。

蛇越長根(じゃこし ながね)は現在の姫が岳のこと。小噴火口には水が溜まっており、望まない婚姻を強いられた お玉という娘が この池に身を投げ、池は玉の池と呼ばれるようになりました(旧 玉の池)。お玉は龍に姿を変えましたが、この池は徐々に干上がってしまい、狭くなったため現在の玉の池(新 玉の池)に移動したのです。そのとき通った跡が山すそに残っているので、この峰は蛇越長根と呼ばれていたのです。

過去の出来事や伝説を今に伝える碑が多くある寒風山・・・。この山を特別な思いで眺める男鹿人も たいへん多くいらっしゃいます。ときには車から降りて、ゆっくりと寒風山を散策してみては いかがでしょうか?

お・ま・け

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