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男鹿市に伝わる大みそかの伝統行事・ナマハゲ。
行事終了後、ケデは たいてい各地区の神社の柱・狛犬・ご神木などに巻いて納められます。
ナマハゲ行事が最も濃ゆ~く、強く継承されている真山地区では、道路を境に2班に分かれて、西班は歓喜天堂でシコを踏んでから各家々へ、東班は万体仏堂でシコ・気勢をあげて各家々へ、向かうのだそうです。
そして行事終了後、ケデは歓喜天堂の柱、榧の木、万体仏堂の柱・・・に巻いて納められるんですって!

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・・・というコトで万体仏堂を訪れてみました~。

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アッ!ありました、ありました!!

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万体仏堂の柱にナマハゲさんが身に着けていたケデがちゃーんと巻いて納められています。神の使い・ナマハゲさんが身に着けた ありがた~いものですからね。おろそかには できません。

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ところで 万体仏堂の中って ご覧になったことは ありますか?壁・屋根裏に杉の木で彫られた仏様がズラ~ッと並べられていて圧倒されます。何度 見てもビックリしちゃう。

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昔の人の信仰の深さが うかがい知れる貴重な建造物です。

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歓喜天堂

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榧の木

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脇本城そばの菅原神社、鳥居まえ。

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ここでは鳥居の柱にケデが巻かれていました。

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狛犬さんも かさ地蔵みたいに なっちゃってます。あったかそうですね

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福米沢の土花朋友館トナリの神社でも。

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鳥居にケデが しっかりと巻かれていました。

男鹿市民にとってナマハゲは、怖い鬼ではなく、ツミ・ケガレを払って人々を戒め、家や地域が豊かに栄えるように福を与えてくれる神様なんです。

ケデから抜けたワラは、頭に巻くと頭がよくなるとか、厄除けにお守りとして持っておくと良いとされる霊験あらたかなものですが、役目を終えたケデは こうして神社に納められ、来年また新しいものが作られるのです。

最後に、ナマハゲさんが身に着けているケデのワラは、無理やり引っこ抜くと ご神力も抜けるそうですので、ご注意くださいね!

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