9月5日17時15分、日本ジオパーク委員会より男鹿市長あてに連絡があり、男鹿市が日本ジオパークへの加盟地域として認定されました!男鹿の地形・地質的な価値が専門家によって認められ、これから多くの研究者さんや観光客さんが男鹿に注目し、訪れるようになると予想されます。

ここで、9月5日18時30分から行われた男鹿半島・大潟地域の日本ジオパークネットワーク加盟認定についての記者会見での様子を少し ご紹介したいと思います。

20110906_1.jpg

男鹿半島・大潟ジオパーク推進協議会 会長でもある渡部市長から「17時15分、日本ジオパーク委員会より連絡があり、男鹿市が日本ジオパークへの加盟地域として認定されました。正会員に認められたのは、これまで係わってこられた多くのみなさんの熱意の表れ、これまでの実績が評価されたのです。東北では初のジオパーク認定という明るいニュース。次は世界へ発信していきます。」

20110906_2.jpg

副会長・大潟村髙橋村長より「大変うれしい。多くの方々の ご支援により、また、男鹿市とともに歩んできた結果、ここまで順調に やってこれた。震災による被災地の復興にあたり、大潟の八郎潟干拓の歴史がモデルになる。大地の物語(主に男鹿市の地質資産など)・人と大地の物語(八郎潟干拓の歴史)・大地の恵みの物語の3つをテーマに、男鹿市とともに、こうした取り組みを さらに充実したものにしていきたい。」と挨拶がありました。

20110906_3.jpg

さらに白石建雄先生を加えた3人から「これからは世界に向けてハードルは上がるが、文化度を上げるいいチャンスと捉えている。教育旅行の誘致など、東北エリアにおける観光資源の活用・開発の足掛かりができた。今ある地質や人の営みを活用するのがテーマ。

男鹿は9000万年前の地層から、1万2000年前までの数千万年に及ぶ大地のドラマを一気に垣間見ることのできる貴重な地域。現代においては大潟村の大規模な八郎潟干拓など、世界的にも通用する ここだけにしかない その財産を共有・宣伝していこう。

外国の方が一人で現地に行って楽しめることもジオパークの重要な条件のヒトツ。だから外国語の案内看板も必要だし、国際教養大学と連携しての外国語でガイドできる人材の育成もしていく。大地は何も語らない。ならば どういうふうに伝えるか。多くの語り部が熱心に語ることが必要だ。そのためには地域の理解と活用が不可欠。地域が まとまるいいキッカケと活力になるだろう。

今、もうすでに地産地消の食べ物を活かしたジオツアーや、子供向けの化石採集や地層観察を行う自然観察会が開催されている。

ジオ(=大地)、その上に成り立つ生物・植物などの自然環境、それらに支えられた人間の文化・生活という3階建ての構想がジオパークの重要なテーマ。例えばそれは、八郎潟湖畔の生活環境、半島に接岸するハタハタ、ナマハゲなどの固有の文化、男鹿の自然を愛した菅江真澄・・・これらを ふまえながら地域を売り込むことが世界へ発信するための重要なプロセスなのです」・・・というようなことを お話ししていただきました。

20110906_4.jpg

これから男鹿でジオまんじゅうなどの お土産が開発されちゃったりするかもしれません!お土産や名物を新たに作る=産業が活発化し、交通機関や宿泊施設の利用者が増え、男鹿は ますます にぎわっていくことでしょう!

私たちの生活に密接している足元の大地・ジオ。ジオを知ることは、私たちの住む男鹿を、男鹿の大地の記憶を知ること。知れば、男鹿が経験してきた火山噴火、地震、津波、土砂崩れなどの自然災害を予見・防止することにも大いに役立てることができるんです。

みなさんも これを機に是非、「ジオスポットめぐりツアー」や「おらほのジオサイト見学会」に参加して、ジオの知識を観光客さんや市外の方にもドンドン自慢しちゃいましょう!