ロープをほどいたら地上に降り、
力を合わせ「せーの!」「わっしょい!」と声を出しながらロープを引き、
まずは船首にある三角の帆を張ります。
続いて、1番下の帆を残し、下から2番目・3番目の帆を張ります。
2番目の帆はカーテンを下ろすように広げますが、3番目は横木ごと上に引き上げるので、1番時間も力も要るんですって!帆は下に行くほど大きくなってますものね。
ところでこのマスト、少し後ろに傾いていますね。船は後ろから風をうけて走るので、すこし後ろに傾いていた方が いいんですって!
マストとマストの間に張られているロープも多いですね!実習生たちは この太さも長さも まちまちな300種類のロープの名称・配置・役割を覚えることから実習が始まるんです。なのに、このロープには目印とか名札とか付いていないんです!それは夜の作業では目印なんて無意味なので、確実に配置を理解し憶えなければならないからなんだそうです。
1番下の帆を最後まで残しておくのは、作業中も前方が確認しやすように。という理由があるそうです。
すべての帆を張り終えて整列!みんなキビキビとしていてカッコイイですね!しばし「太平洋の白鳥」とも呼ばれる日本丸の美しい姿を堪能しましょう。
14:30。貴婦人たる日本丸の姿を もう少し見ていたかった気もいたしますが、セイルドリルはセイルを広げて畳む訓練ですので、作業を再開します。
下ろした帆を手で手繰り寄せ、ロープで固定します。
綱1本の上を裸足で渡り作業しているのに、不思議と危なげないんです。
全然ハラハラしない。まわりからも、感嘆の声しか聞こえてきません。
これでスッカリ元通り!予定より30分も早く作業が終了してしまいました。これも日頃の厳しい訓練の成果なんでしょうねぇ~。とっても頼もしいです。
夜9時、ふたたび船川港岸壁を訪れてみると・・・?
日本丸が美しくライトアップされていました。公開終了の10時までチラホラとですが訪れる人が後を絶たず、皆さん昼とは違う夜の日本丸の艶やかな姿を楽しんでおられました。お子様連れが多かったですね。
日本丸は9日火曜日まで船川港に停泊しています。貴婦人の昼の姿・夜の姿、その美しさを是非、絵や写真に残して写生大会・写真コンクールに応募してみてください。
動画で見るセイルドリル(ライト版)
出会いが あれば、別れも あるのさ・・・。2011/08/10 ごきげんよう、日本丸