ナマハゲを語るうえで
おやま(赤神山・真山本山)の南に位置する赤神神社と、
北に位置する真山神社を語らないわけにはいきません。

今は"せどまつり"というと、2月に開催する《なまはげ柴灯まつり》を思い浮かべますが、このお祭りは もとはといえば"おおみそかのなまはげ行事"と"正月3日の柴灯祭"をあわせた観光行事なのです。

正月三日の柴灯祭・・・・・・むかしは"柴灯油餅祭さいとうあぶらもちさい"とも呼ばれていたみたいです。

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なまはげの起源には諸説ありますが、
そのなかのヒトツ『漢の武帝と五鬼伝説』と深いかかわりがあります。
神仙の薬を求めてやってきた漢の武帝に付き従う五色のコウモリ。
このコウモリが化した父・母・三兄弟の五鬼。

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両親を亡くし、供養しながら山で生活していた三兄弟。
五社堂までの石段を作ったのも、この三兄弟だとされています。

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昔ながらの神事《柴灯祭》を見るため、正月早々真山に向かいます
雪が な~んにもな~い

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真山神社に向かう途中、万体仏堂に立ち寄ってみました。

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↑あたらしいケデが巻かれていました。
真山のナマハゲは、東西2班に分かれて家々をまわるのですが、東の班はここでシコを踏んでから出発し、
行事のあと、身に着けていたケデを万体仏堂の柱に巻きつけるのです。

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真山神社札所の奥にある歓喜天堂
西の班はここでシコを踏んで、
行事のあともケデを巻き付けに来ます。

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神楽殿前の広場では、すでに柴灯火が煌々と焚かれていました。

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あたりがすっかり暗くなると...
拝殿のなかで神事が始まり

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柴灯場でもお祓いが行われます

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拝殿の中から運び出されてきたのは、大きな丸餅。

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これを柴灯火で焼きます。

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白いところがあるうちは何度も ひっくりかえし、
真っ黒になったら護摩餅の完成です。
(ゴマはセサミでなく、《焼く》《焚く》という意味だそうです)

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厄難除去の御護符として
のちほど切り分け、豆と一緒に関係者へ配られます。

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五穀豊穣を祈願しての豆まき

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ホラ貝の音が響き渡るのを合図に
ナマハゲが石段から下りて来ました

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「おぉ~泣ぐ子はいねが~」と声をあげながら
柴灯火のまわりを反時計周りに歩きます。

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宮司さんが差し出す護摩餅を受け取ろうと、何度か挑戦して

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ようやく餅を手にしたナマハゲは山へと帰って行きました。

何百年も連綿とつづく地域の伝統行事ナマハゲと神事柴灯祭


《なまはげ柴灯まつり》は平成28年2月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間にわたって夜18時10分から、ここ真山神社にて開催されます。

さむ~いので、冬の雪山にでかける服装で おいでくださいね!!