毎年8月6日、7日の夜は脇本七夕【山車どんど】が行われます。
武者人形を乗せた山車(やま)が脇本の通りを練り歩く この おまつりは、なんと200年以上もの歴史を ほこり男鹿市の無形民俗文化財にも指定されております。
まだ7時前でしたが、練習中でしょうか?
さっそく「ありがたく、ありがたく、頂戴つかまつりま~す」という独特な口上が聞こえてきました。
こちらの地区は花火までつけちゃいました。
やはり事前練習?
それとも、待ちきれなかったのかな?
本部前の通りには、こどもたち手作りの燈籠が飾られています。
『あまのがわ』『七夕』とあるとおり、【山車どんど】は脇本の七夕行事なのです。
本部や企業、各家庭から
お花(ご祝儀)が あがることがあります。
"お花"を いただくと「てご(太鼓)ストップ!」と号令がかかり、「東西、東西、花の御礼を申し上げます。ひとつ金○千万円なり、○千万円なり。右は○○様より。ありがたく、ありがたく、ありがたく、頂戴つかまつりま~~~す」と、お礼の口上を述べ、手持ち花火をぐるぐるとまわし、「てご(太鼓)たたけ!」の掛け声に合わせて笛や太鼓を演奏します。
本部の お父さんたちが小学生だった頃は こどもが多く、この口上を述べる役は『あこがれだった』そうです。
やりたくても 役が まわってこない...なんてことも あったんですね。
『むかしは牛に山車を曳かせ、茶臼峠を越えて、船川まで まわってあるいたものだ...』
浜町・栄町《明智光秀の最期》
山車には『オレオレ詐欺注意』『家内安全』など、町内の平和を願うメッセージが書かれています。
新町少年団《小牧長久手 一騎打ち》
学校通り少年団《仁田四朗忠常の高名》
【右】天神町館下有志会《今川義元 桶狭間の戦》
「毎年この日は 子どもをつれて脇本に帰ってくる」という方も多かったです。
船川【船川神明社 海上渡御】
北浦【北浦神社 鹿島まつり】
船越・潟上市天王【東湖八坂神社 統人行事】
・・・・・・など、男鹿では多くの おまつりが 無形民俗文化財などに指定され、
まもり・受け継がれています。
今回の脇本七夕【山車どんど】も そのひとつ...
いつまでも大事にしていきたいですね。
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8月16日には福米沢で【送り盆行事】が行われます。
女に"化けた"少年や、青年たちが太鼓や笛・ササラを鳴らしながら町内を練り歩き、ネジョレ(この一年でなくなったかたの精霊)のいる家庭をまわる念仏行事です。
こちらも見学してみて下さいね!