「冬の山仕事」といえば、炭焼き!というコトで、男鹿市北浦真山の「里暮らし体験塾」にやってきました~
「里暮らし体験塾」の脇に隣接する「炭焼き小屋」
昨年より大きくなりましたね!
この窯は「四五の窯」というタイプだそうです。
「幅が4尺、奥行が5尺だから「四五の窯」中は楕円形になってるんだ!」
窯の中って結構広いんですねぇ~
モチロン耐火レンガで出来ています。
「中には炭にするためのナラの木を立ててあるんだ!ナラの木ってわかるか?どんぐりが生る木だど!?」
この日は、あさ8時ころから火を入れはじめ
3時間以上焼き続けました。
「こうなれば成功だ!見だごどあるべ!?」
何に使うんですか~?里暮らし体験塾の囲炉裏とか?
「んだな(そうですね)。あとはオートキャンプ場や、柴灯まつりの焼きおにぎりに使う予定だ」
「これは失敗!」
え?どうして??
「反対側や中が焼けてないもの」
いろいろと試行錯誤中なんですねぇ~。
昔は男鹿にも炭焼きをしていた人が何人もいたそうなんですが、いまはもう、お話を聞かせてくれる先輩がなかなかいないんですって・・・。
「これ何だかわかるか!?」
こんな細い枝も炭にするんですか?
・・・・・・なんだろ?
「煙突よ!煙突の栓!!火や煙が釜の中をうまくまわるように栓しておくんだ。それが炭になったの」
「ホラ、葉っぱも炭になった!」
いま練っている土は粘土ですか?
「んだ!(そうです)「ねらし」って言うな。むかしは土壁を塗るのにも粘土つかったもんだべ?」
どうして灰をかけたの?
「火を消すための灰(ごんべ)だ!白炭を作る時に使うんだ」
「煙見でれよー。青い煙が出たら蓋をして、蒸すど!煙でいぶされて黒くなった梁から滴がしたたってるべ?あれが木酢(もくさく)だ。畑の虫よけにも使えるんだ」
これが「窯の蓋」
空気が通るようにあえて上部をナナメにカットしてあります。
まずはレンガで土台をつくって・・・
蓋をしたら先ほど練った粘土を手づかみで蓋と窯の間にたたきつけはじめました。
「なんで叩きつけるかわかるか?」
ちゃんとくっつくように?
「隙間にもミッチリ入り込むようにだー」
窯が熱いので、粘土もすぐに乾きます。
蓋をしたあとは、一週間ものあいだ蒸らし続けるんですって!
一週間後、ちゃんと炭ができているかどうか、ドキドキですね!
出来てなかったらまた木をくべて、焼きなおすんです。
燃料としても、脱臭剤としても利用できる便利な炭は、職人さんの熟練のワザでつくられているんですねぇ~
そのうち「炭を取り出す体験」とかできるようになるかも!?木こり体験とかワイルドですね!
ワラ細工の手づくり体験や、むかしながらの遊びが体験出来る「里暮らし体験塾」に関するご質問は、なまはげ館(TEL0185-22-5050)へお問い合わせください。