あけましておめでとうございます!
みなさんはどんなお正月を過ごされましたかー?
わたしは男鹿らしい年末年始を過ごすべく、大みそかのナマハゲ行事と、正月3日の柴灯祭(せどまつり)を見に、男鹿市北浦の真山神社に行ってきました~♪
大晦日よる6時、真山神社に真山地区の青年たちが集まってきました。
これから神事を行って、ナマハゲ面に神(しん)の入れてもらうのです。
御神酒をいただき、その面をかぶった青年たちは「ナマハゲ」となり、二班にわかれてそれぞれ真山地区の家々をまわります。
西班は真山神社の榧(かや)の木のむかいにある歓喜天堂でシコを踏んでから出発していきました。
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年を越して、正月3日の夕方。雨。
ふたたび真山神社に来てみると、拝殿よこ広場では大きなかがり火=柴灯火(せどび)が焚かれていました。
古いお守りや破魔矢を持ち込むと焼いてもらうことができます
「本番はコレでねんだー。これから拝むから、あがって見でいげ~」と言われ、拝殿に入ると、ちょうど神事・柴灯祭がはじまるところでした。
せどまつり?そう!この【柴灯祭】と、市内それぞれの地域で行われている大みそかの【なまはげ行事】を、より多くのお客様に見ていただくためにはじめられた観光行事が2月に行われているみちのく五大雪まつり【なまはげ柴灯まつり】なのです。
柴灯火で焼くために、大きなお餅を外に運び出します。
表面が黒くなるまでこんがりと焼かれた護摩餅(ごまもち)
五穀豊穣を祈願しての豆まき。
これは【なまはげ柴灯まつり】では行われていませんねー。それに豆まきって節分にやるんじゃないの?節分って季節の変わり目のことなので、大晦日とか年のはじめに豆まきをする風習もあるそうです。
・・・と感心していると、ブォ~!っとホラ貝の音が響きわたり・・・、
階段の上、薬師堂の奥、真山神社奥宮のあるほうからなまはげが2匹うなりをあげながらおりてきました。
なまはげは、「なく子はいねが~!?」と柴灯火の周りを二周します。
さきほど柴灯火で焼いた護摩餅を、神主さんが差し出しますが、神力のこもったアツアツの餅は、なかなか掴むことができません。
・・・何度か試みて、やっと護摩餅を手にしたなまはげは山へと帰って行きました。
しまいに玉ぐしを奉奠して神事はおしまい・・・のハズが「取材に来てくれた観光のかたもどうぞー」とススメられ、わたしも玉ぐしを奉奠させてもらえることに・・・!お、おぉう!!寒さ対策でもこもこソックスはいてきちゃったのに、正装した皆さんの前でブーツ脱ぐのハズかしい・・・!でも新年からなんだか縁起がいいですせっかくなので参加させていただきました~ありがたや♪
大みそかから正月3日にかけて男鹿市北浦真山でおこなわれた年末年始の行事をご紹介いたしましたー。
「大晦日の夜にイキナリ家に入ってきて暴れる鬼なんでしょ?」なんて言われちゃうことの多いなまはげですが、そうじゃなくって、おやまの神の使いとしての側面をご覧いただきました。
男鹿に住むわたし達にとって、なまはげがどんな存在なのか、年末年始という重要な時期になまはげを家に招き入れるその意味を、多くの方に知っていただくためにも、2月の【なまはげ柴灯まつり】にぜひお運びいただきたいと思います。