20121015_0.jpg

国際教養大学と秋田大学の留学生の みなさんに男鹿の良さを知ってもらって、海外の お友達にアピールする お手伝いを してもらお!ということで、2日間にわたって男鹿を旅していただきましたー♪これから男鹿半島・大潟が世界ジオパークに認められたら・・・外国の旅行者さんがグーンと増えますもんね!外国の方から見た男鹿の大地って、どんな印象なんでしょう?ガイドの さとうみちよ さんと一緒に2日目のジオツアーに同行させていただいて、なんとか感想を聞いてみたいと思いまーす!

20121015_1.jpg

入道埼・鹿落とし(ししおとし・鹿落崎)
赤島層の一部・入道崎火成岩を見学します。ココで発見できる溶結凝灰岩は、とても硬くで丈夫なので、男鹿の郷土の味・石焼料理にも使われています。(石焼料理に使われるのは波でコロコロされて丸くなった石です)

20121015_11.jpg

なぜ鹿落としとよばれているのか?むかしむかし、増えすぎた鹿に畑を荒らされて困った村人が、「こうなったら捕まえて食べちゃおう!」ということで、この崖に鹿を追いこみ、転落させたのだそうです。

20121015_12.jpg
20121015_13.jpg

北緯40度線のモニュメントでは説明を受けて「そうなんですか」と日本語で感心してくれていました。

20121015_14.jpg

入道埼・鬼の田っこ海岸
ここでは、男鹿で一番古い9,000万年前の地層を見ることが出来るんですよ!花こう岩です。9,000万年前って言われても よくわかんないですよねぇ~?時代的には日本列島が まだユーラシア大陸の一部で、地球上を大型の恐竜がノッシノッシのし歩いていた時代なんですって!だいぶ大昔だってことは よく わかりましたー。

20121015_15.jpg

薄ピンクの花こう岩の上に、茶色い玄武岩の岩脈のラインが通っています。この様子が「まるで鬼が俵をゴロゴロ転がした跡みたい」に見えるので、「鬼の俵ころがし」→「鬼のタッコ」と呼ばれるようになりました。

20121015_16.jpg

真山の なまはげ館 ナマハゲ面の多様性は言葉が無くてもわかりますね!

20121015_17.jpg

実際にナマハゲに変身して、ガイドの みちよさん にポーズの指南を受けたり・・・

20121015_18.jpg

面の彫師・石川千秋さんの職人技を間近で見学しました。質問にも気さくに答えてくださいます。現在お弟子さんを募集中なんですって!ナマハゲ面を極めたい!という志をお持ちの方は、是非ご相談ください。

20121015_2.jpg

男鹿真山伝承館で、大晦日のナマハゲ行事の一連の流れを体感!

20121015_4.jpg

パーン!と勢いよく扉が開き、ナマハゲが あらわれると「おぉ~!」と歓声を上げ、家の主人とナマハゲの問答にも熱心に聞き入っていました。ときおり笑いも起こったりして。

20121015_3.jpg

みなさん留学生さんなだけあって、日本語が わかる方が多いんです。

20121015_5.jpg

でも それ以上に目で、耳で、体で、男鹿の文化を感じ取ってくれているようでした。

20121015_6.jpg

真山神社では、慈覚大師 御手植え?樹齢千年余りの榧(かや)の巨木を見たり・・・。

20121015_7.jpg

縁結びスポットとして人気の歓喜天堂を見学しました。頭が象で、体が人間の神様の夫婦が向かい合って抱っこし合っている、夫婦和合縁結び・子宝・福徳円満・商売繁昌の神様です。

20121015_8.jpg

夫婦和合のシンボル?野菜のカブが彫られています。

20121015_9.jpg

おみくじや お守りなどを売っている札所の前にある「まるき舟(えぐり舟)」について、神社の方に教えていただきました。
まるき舟は、その名の通り一本の杉を くりぬいて作られており、かなり丈夫。転覆にも強いそうです。男鹿半島は漁場が多く、岩場にぶつかっても壊れない船が必要だった。なんと一万年も前から使われていたんですって!!!まるき舟をつくるには、幹の一周の長さが17尺=5m10cmくらい・・・最低でも樹齢300年くらいの大きな木が必要です。大きな杉を原料とするので、昭和30年ころから、だんだんと作られなくなり、船大工さんも少なくなってしまいました。平成5年、最後の船大工さんが、現役を引退するということで、作り方の記録を残すために作っていただいた舟がこの舟なんですって!なんと日本で最後の舟だといわれているそうです!!! 重さは1㌧ぐらい。最大積載量600kgで おとなが10人くらい乗れるので、乗っても大丈夫ですよ!といわれ、早速 乗り込む留学生さんたち。実践が大事です。

20121015_10.jpg

階段をのぼって、真山神社についても教えていただきましたー。
神様がいる「ご本殿」は山の頂上にあり、こちらは昭和34年に作られた「参拝のための建物」です。祀られている神様は「ニニギノミコト」「タケミカヅチノミコト」
もともとは、1900年も前、まだ日本が まとまっていない時代に、天皇から派遣されて やってきた武内宿禰(たけのうちの すくね)が「使命を無事に達成できますように」という願いを込めて真山に お祀りした戦の神様なんですが、今は「合格祈願」「スポーツの必勝祈願」など、「勝負の神様」として信仰されています。

20121015_19.jpg

ナマハゲ発祥の神社としても知られており、毎年2月に開催される東北5大 雪まつりの ひとつ・なまはげ柴灯まつりの会場でもあります。
お昼ご飯のために寒風山に向かう頃には、ガイドの みちよさんの「ちゃっちゃど来ーい!」の掛け声もスッカリおなじみになり、マネする人もチラホラ・・・。(ちゃっちゃど=早く。サッサと。)

20121015_20.jpg

寒風山 板場の台でバスを降りて、大噴火口の溶岩じわを見学しました。こんなに気軽に火口を見られる場所なんて、そうそう無いんですよー。

20121015_26.jpg

お昼ご飯は回転展望台のレストランで いただきました。

20121015_27.jpg

トロトロワカメを不思議そうに観察していたり、男鹿市民が愛する神の魚・鰰を味わってみたりと、反応は様々。

20121015_28.jpg

みなさん あきたこまちは とっても気に入ってくれたようでしたよ。

20121015_29.jpg

寒風山の中腹にある滝ノ頭湧水地。

20121015_30.jpg

滝ノ頭の水で育ったクレソンも売っています。

20121015_31.jpg

滝ノ頭の水は、トンネルを通って、この円形分水口の中央に湧き出し、五里合・若美・男鹿に分配されます。
それでは、ため池を通って、水が湧き出しているその場所へ行ってみましょう!

20121015_33.jpg

ため池を見て「きれーい」と感動の声を あげるのを聞いて「美しいものは、誰が見ても美しいんだなぁ」と嬉しくなりました。

20121015_32.jpg

冷たい水が流れる水路に手を差し入れてみたり、ひしゃく で水を すくって飲んでみたり、持ってきたペットボトルに汲んだり・・・なかには「となりのトトロ」のメロディーを口ずさむ人もいました。日本の原風景・・・というか、男鹿の自然の美しさを感じてくれたようです。

20121015_21.jpg

ひとつ ひとつの解説に熱心に聞き入ってくれて、うなずいてくれるのを見て、「実際に見に来てもらって、感じてもらうことの大切さ」を再確認しました。

20121015_22.jpg

最後は「男鹿ふっと観光案内所」に立ち寄りましたー。
寒風山でお食事しているときに聞いたんですが、ヤッパリ日本の方が物価が高いんですって!そのせいか、普段 寮生活をしている みなさんは、安くて新鮮な男鹿の野菜を熱心に吟味していました。「みどりの会」の お母さんたちが大事に育てた野菜ですので、安いだけじゃなくて とっても 美味しいんですよ♥

20121015_23.jpg

みなさん たっくさん お買いものしていってくれて、みどりの会の お母さんも 大変ありがたがっておりました。お礼の言葉も「Thank You」とか「謝謝」です。

20121015_24.jpg

地元の お母さんとも国際交流して、笑顔で お別れ。男鹿の良さ、伝わったかな?楽しかったかな?みなさん本当に真面目で、一生懸命ガイドさんや通訳さんの話に耳を傾けてくれていましたので、きっと大事なことは伝わったでしょう!わたしたちも すっごく 楽しかったです♪

留学生のみなさんは このあと、男鹿を観光してみて どうだったか、どうすれば もっと観光が楽しめるかをレポートで提出したり、SNSやブログで母国に発信してくれるそうなんです。楽しみだけど、ちょっぴりドキドキ!でも、こういう交流って とっても大事ですね!これからも 外国の観光客さんを男鹿で見かけることがあるかもしれません。お土産屋さんなどで迷っている風な方を見かけたら、どうぞ、優しく声をかけてあげてくださいね♥お互いに、嬉しい気持ちになれるハズです。

クレソンの別名:西洋芹(せいようせり)、オランダ芥子(からし)