男鹿市無形民俗文化財・脇本 山車(やま)どんどが昨日・今日と行われております!
夜7時、あたりが暗くなってくると、道路や家々に飾られた灯籠に火がともります。道なりに連なった灯籠は、子供たちが作ったもので、それぞれ好きな漫画のキャラクターや、七夕らしく お願い事が書いてあったり、目標が書いてあったりと様々。
家の玄関先には お家ごとに灯籠や七夕飾りが飾ってありますが、どのお家もプロ級の作品ばかりですね!
脇本は城下町なので、書や凧作りが お得意な方が多いのだそうです。
遠くから、太鼓の音が聞こえてきました。この太鼓のリズム、実は先月 行われた東湖八坂神社 例大祭の太鼓のリズムと ほとんど おんなじなんですって!そういえば、東湖八坂神社 例大祭の行程の一つに「脇本まで歩いて竹を刈ってくる」というものがあったような・・・。船越と脇本は お隣同士ですし、安東の お殿様、七夕、竹・・・と何か関連が ありそうですね・・・。
まだ生鼻トンネルが開通していなかった時代には、茶臼峠を通って船川・曙町(飲み屋街)まで山車(リヤカー)を曳いて練り歩いたそうです。その時代、電気は全部バッテリー。祭りは2日間 行われるので、一晩使うと朝には交換しに行かないと いけないので大変だったそうです。
太鼓を叩く棒は、子供たちが7月になると萩を切って来て、皮を剥ぎ、陰干しして作っていたんだとか。
昔8つだった山車も今は5つにまで減ってしまいました。山車は各町内ごとに作られ、なかにはカラクリで動く山車も・・・!
仲町の山車は静御前が舞っているかのように回転します。
現在は「どの山車がイチバン立派か?」なんてコンテスト?はないんですが、むかしむかしには賞を競って やったという大正9年の記録も残っているそうです。
どの町内の山車も、武者人形が とっても丁寧に作られていて、それでいて雄々しくて・・・一番なんて決められないですよね~!
家の前にやってきた山車に花(ご祝儀)を手渡すと・・・?
山車の乗った子供がマイクで「てご(太鼓)ストップ!」と山車を止め、「東西東西、花の御礼を申し上げます。一つ金一千万円也、一千万円也!右は○○様より、山車(やま)の 御花として ご祝儀にあずかり、ありがたく、ありがたく、ありがたく頂戴つかまつりま~す!そぉーれ!てご(太鼓)たたけ!てご たたけ!てご たたけ!」と口上を述べ、太鼓が一層激しく打ち鳴らされます。
両手に持った花火をグルグルと振り回し、ご祝儀をくれた人に山車が良く見えるように明るく照らします。
たくさんの女の子たちが横笛を吹いて付いて回る華やかな町内もありました。
ご祝儀の金額は、「千円」の場合は「一千万円」。「一万円」の場合は「一億万円」と感謝をこめてチョッピリ大げさに発表されていました。ご祝儀としては破格ですね。
山車が再び動き出す際には、「やまどんど、それ!」と掛け声がかかり、「やーまー やま やま やま やまどんど!」と歌いながら移動していきました。
200余年の伝統を誇る脇本の七夕祭り・山車どんどは、本日7日 夜7時からも行われます。
大晦日のナマハゲ・女川の菖蒲たたき行事・北浦の鹿嶋祭り・福米沢の送り盆行事と並び、男鹿に伝わる素晴らしい民俗行事です。
どなたさまでも
お気軽に ご覧いただけますので、是非一度、足をお運びください。今年は今夜が最後の観覧のチャンスです!
御花(ご祝儀)を用意して、あなただけの為に、述べられる口上や花火を楽しんでみませんか?
お・ま・け
来年からポスターを一新したい!と おっしゃるので、わたしも試しに作ってみましたー
男鹿の お祭り体験記
2011/08/06 脇本 山どんど(昨年の)
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/5556244.html
2011/08/16 福米沢 送り盆行事
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/5706432.html
2012/05/21 船川神明祭 例大祭 体験記
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/9071425.html
2012/06/25 女川の菖蒲たたき行事(若い菖蒲)
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/9317704.html
2012/07/07 東湖八坂神社 例大祭
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/9409248.html
2012/07/14 北浦神社 鹿嶋まつり
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/9451721.html