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桜の花から少し遅れて満開となった男鹿梨の白い花。美味しい男鹿梨ができるまでの過程を知るために、男鹿市五里合中石の梨農家さん・東山長十郎農園に やってきました~!

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冬に おジャマした時には、梨をより大きく美味しく育むための枝の剪定作業を見学させていただきましたね。

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お花が咲いてからは、大事な大事な花粉を取る作業。

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今は おしべの先が赤い色を していますが、花粉が出てくるとココが黄色くなるのだそうです。でも農家さんは赤いうちに花を収獲し、

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機械にかけて葯(やく)という赤い部分だけ よりわけ、暖かい環境においてやると、色が黄色く変化し、花粉が出て来ます。

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おしべは赤→黄→黒と色が変化し、黒くなってしまうと もう花粉が取れないので、作業の時期が とっても重要!とっても時間がかかってタイヘンなのに、取れる花粉は ほんの ちょっと。

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花粉を取るまでの膨大な作業量を こなして、それから やっとこさ交配作業に とりかかります。

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てっきりミツバチさんに任せたり、筆とかボンボリのようなものを使って 作業するもんだと思い込んでいたんですが、そうではなくって、花粉を めしべに向かって噴射するハイテクなマシンを使って作業を行います。柄の先についているのはダチョウの羽根でここから花粉がブワーっとでてくるのです。

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ひとつ ひとつ交配させるよりも、羽でサーッと めしべを なでるようにして交配させるだけですので、短時間で作業できるんですって!画期的―!作業が楽になったとはいえ、梨畑は とっても広大ですし、お天気にも左右されます。花粉を取るのも、交配作業も、花が咲いている数日のうちに終わらせなければならないので、おいしい男鹿梨を実らせるために、農家さんが どんなに頑張っているかを考えるとチョット軽く途方に暮れちゃう!だって せっかく結実しても、風で落ちちゃったり、ほかの実にぶつかって傷んじゃうことだって あるんですから!大変だろうとは思っていたけど、思っていた以上でした。

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五里合 中石地区は地形や昼夜の温度差など、梨が育ちやすい環境に恵まれていると いわれていますが、おいしい男鹿梨を育てるには その環境+梨農家さんたちの一年がかりの作業と愛情が不可欠なんですね。

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秋に一つの梨が実を結ぶまでには、冬も春も夏も一年中ずーっと時間と労力をかけて お世話し、せっかく成った実が傷んだり落ちたりしないように見守りながら育てあげて はじめて甘く瑞々しい男鹿梨を お客様に お届けすることができるんです。

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お客様の 口に入るものですから、お薬なども なるべく使わないようにして、使う場合も厳しい基準をクリアした お薬だけを使ってエコファーム・低農薬で育てています。

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高いところから見渡すと、白い花が雲海のように広がっていました。

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桜にも桃にも負けないぐらいに美しく咲いた白い男鹿梨の花。ご近所の梨農家さん達も秋の収獲に向けてに年中無休で梨を育てています。秋になりましたら「男鹿梨まつり」が開催されますし、梨農家さんで直接お買い求めいただくこともできますので、梨農家さんたちの一年の成果を味わいに是非とも、男鹿市五里合中石地区へ、男鹿梨を買いに おいでくださいませー! 

http://blog.with2.net/in.php?1253404

2011/10/11 男鹿梨まつり体験記
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/6637952.html

2011/10/14
東山長十郎梨園に遊びに行こう!
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/6675813.html

2012/01/19 梨農家さんの冬
http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/7922612.html

2012/02/02 男鹿梨の花✿育成日記① http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/8065955.html
2012/02/15 男鹿梨の花✿育成日記① http://blogs.yahoo.co.jp/ogasikankoujyouhou/8200651.html


めぐめも。
梨園の花と、枝を分けていただいて育てた花(男鹿梨の花✿育成日記)の写真を見比べてみると、葯の大きさや色が全然違った。
枝のほうは あのまま枯れてしまい、土に埋めても根付かなかった。
やっぱり梨園の花のほうが生命力が強いみたい。