市の花・椿。
お問い合わせの多い「男鹿小唄」の一番、男鹿の春をうたった歌詞にも「咲くは椿か おばこの恋か」という一文があります。
男鹿市椿地区・能登山の椿には ある恋の物語が あるのです。
むかしむかし、能登の国から働きに来ていた漁師の若者が、村の娘と恋に落ちました。
やがて、能登に帰らなければならなくなった若者は、二年たったら必ず戻ると約束して故郷に帰ります。
ところが若者が戻らぬまま三年が過ぎてしまい、悲しんだ娘は丘の上から海に身を投げました。(当時この丘は海に突き出ていたそうです)
その後、村に戻ってきた若者は、娘の死を聞くと大いに嘆き、娘から土産にと頼まれていた椿の実を丘に植えました。それから その丘は、能登山と呼ばれるようになったのだそうです。
・・・という悲恋が伝わっているんですが、毎年 椿山いっぱいに咲く椿を見ると、娘は、若者が約束通り椿を持ってきてくれたことを喜んでいるんじゃないかな・・・まるっきり悲恋ではないのかも、なんて気になりますね。
ハイ、そんな椿ですが、木曜日の時点で咲いているのは海側に15ほど・・・。
咲いている、というよりは「チョット起きてみた」という感じで、寒さが戻れば二度寝してしまうかもしれません。
能登山の中は まだまだ蕾ばかりですので、やはり4月中旬が見ごろかと思われます。
能登山の椿240329.wmv