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毎年8月16日に男鹿市福米沢で実施されている秋田県指定無形民俗文化財の福米沢送り盆行事を見学してきました~!

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14時すぎ、太鼓の音が聞こえるほうに近づいてみると・・・?

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熊野神社付近で太鼓3人、ささら6人、笛9人の計18名の お囃子を奏でる若者たちに遭遇!中学生から成人までの青年で構成されているそうです。近所の方も徐々に合流し、みんなで若者たちの後を付いて回ります。

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去年の8月16日からの1年間で亡くなった方の お家(ねじょれ・新盆の お家)に着くと、お庭の中を お囃子を演奏しながら3周します。訪問を受けた お家の人は、飲み物や お菓子を振る舞い、若者たちを もてなしていました。

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この「ささら」は、お墓に立てかけている「卒塔婆」で作られていて、今は少なくなっていますが、昔は33枚の卒塔婆で出来ていたそうです。

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「ささら」と「笛」を演奏する若者たちは女装していますね。女装することを「化ける」というのだそうです。
ちゃーんと白粉を塗って、紅も ひいていましたよ。

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一行は2か所の墓地のうち、「上(かみ)の墓所」に辿り着きました。ここでも お囃子を奏でながら3周します。「行き」には「行き」の曲、「帰り」には「帰り」の曲を演奏して歩きます。少し休憩したあと墓地を出て、次の お宅に伺います。今年は4件ほどの お家で送り盆の儀式が おこなわれました。

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中には涙を流して若者たちの訪問を感謝する ご家族の方もいて、福米沢の方々の送り盆行事に対する思いを垣間見たような気が致しました。

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2つ目の墓地は火が焚かれており、一行は その周りを3周します。この墓地の中では計3か所を3周しました。

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お墓参りにいらした近所の方々は盆棚の飾りなどを火に くべていました。

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墓地を下ったところで、梯子を持った人たちに道をふさがれてしまいました!

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若者たちはタイミングを見計らうように お囃子を奏でながら歩き、一斉に梯子に向かって突撃します!

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3回ほどで なんとか押し切ることができましたが、その後また行く手をふさがれてしまいました!この「はしどめ」は元々、橋の上で仏(新精霊)を戻さないために行ったのだそうです。
男鹿には特徴ある お祭りが いくつも ありますが、3百年も前に熊野の修験者によって伝えられたという「福米沢 送り盆行事」は神秘的で 際立った特異性を持つ、なにか特別なものを感じる お盆行事でした。
それはそーと、人気ブログランキングに参加することになりましたー可愛がってやってくーださい