男鹿の鈴風を追う旅も いよいよ今回まで。今日は男鹿水族館GAOや戸賀網元番屋など、今 男鹿で最もアツい!?かもしれない戸賀からスタートします。
戸賀
文化七年(一八一〇)六月二十四日 畠村から陸路を行き、戸賀に着く
みやさかという険しい所に駒を先にやり、徒歩で戸賀の浦に着いた。わが故郷三河に砥鹿の岳があって、刀鹿の神がおわすので、海と山とは違うが、同じ名もあればあるものである。
三河国(みかわのくに)は現在の愛知県にあたります。砥鹿(とが)神社が あるそうですよ。
戸賀湾
白神不動尊
文化七年(一八一〇)六月二十四日 白神不動尊のことを記す
三の目潟の水が潜り出る涼しい細流のある所に、いくつもの鳥居が立って不動尊を祭っている。名は白神という。
草深き 中にかくろい くむ人も いさしらかみの 磯のまし水
アッ!以前「戸賀の塩浜あたりにも湧水があるよ!」という情報を いただいたことがあったんですが、ひょっとして このあたり なんでしょうか!?今度 また じっくり調査しに来ましょう!
三の目潟
文化七年(一八一〇)六月 畠村より陸路で塩戸に至り、三の目潟を見る
三の目潟は、塩戸山の陰にあり、この水が山を越して通り、白神の浦に流れでる事、飛騨国(岐阜県)神通川のごとくである。
水族館の上の方、戸賀湾展望公園への入口付近にあります。
残念ながら公園の展望台に上っても三の目潟は見えませんでした・・・が、辺りには三の目潟付近を通るトレッキングコースも あるので、公園に車を置いて歩いてみてもイイかもしれませんね!
宮島
文化七年(一八一〇)六月二十四日 塩戸の浦に着き、宮島を見る(灯台のある島)
宮島といって、厳島姫の祠を岩の上に祭っているあたりに、波が、さっと うちあげているところなど、面白いと眺めているうちに、雨がいよいよ降ってきたので、この浦の漁師の家に泊まった。
船上から見た宮島
戸賀湾展望公園から見た宮島
ゴツゴツしていて起伏が ありますね。色も黄色っぽかったり、あずき色だったり、黒っぽかったりと、特徴ある島ですねぇ~。
陸の建物や道は時代とともにかわっていきますけど、島や海岸は200年前とそうかわっていないハズです。菅江真澄の時代に思いをはせて、この夏は男鹿の海岸線を 船で、徒歩で、めぐり歩いてみませんか?