いや~「おもしろそうだな」とは思っていましたが、想像以上におもしろかったです
【全国ナマハゲの祭典】

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みなさんの期待も大きかったみたいで、男鹿市民文化会館のエントランスには9時から行列・・・、大ホールもほぼ満席でしたー。

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オープニングは真山なまはげ伝承会による【なまはげ踊り】から!
秋田県出身の現代舞踏家・故 石井漠氏が振り付け、息子の石井歓氏が曲を付けた勇壮なこの踊りは、なまはげ柴灯まつりなどでも見ることが出来ます。

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男鹿市長あいさつ
「今日は、その場に行かなければ見ることが出来ない「たいへん神聖な来訪神行事」を男鹿で、国民文化祭ならではで見ることが出来るわけであります。各団体のみなさんが来訪神行事にかける思いを、感じ取っていただけたらと思います」

そう!きょうはナマハゲだけじなくって、全国の来訪神行事を見れたり、トシドンは説明を聞けたりしちゃうメッタに無い機会なんです!!

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ナマハゲや、日本そして世界の来報神行事について講演を行う文化庁伝統文化課の石垣 悟氏

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なかなか見ることが出来ない、ユネスコ無形文化遺産「甑島のトシドン」の保存と伝承について講演する「甑島のトシドン保存会」の内氏
どこの地域も少子化とかでだんだん規模が小さくなってきちゃってるみたいなんですが、なんとか後世につないでいかなければいけませんね!
日本のいろ~んな来訪神行事を見て、その類似点や相違点もおたのしみくださーい!
江戸時代の紀行家・菅江真澄は、東北~北海道を旅して数多くの紀行文を記したんですが、特に男鹿がお気に入りだったみたいで「男鹿五風」と呼ばれる5冊の旅日記を書き残しています。200年も前から男鹿のナマハゲに大注目していたようですよ!

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そのへんのお話を、秋田県出身の女優・浅利香津代さんに朗読していただきました。
石川県輪島市【能登のアマメハギ】

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「アマメ」も「ナモミ」と同じ「囲炉裏のそばで怠けているとできる火斑」を意味するそうです。
神棚をお祓いするための御幣を持った天狗面と、鼻ペチャのアマ面様が「アマ面さーま、ごーざった」という歌と共に登場しました。

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メリハリがあって「ナマハゲとは別の怖さ。むしろアマメハギのほうが恐い!」と感じました。家の主人から餅をもらって帰るあたりはナマハゲと共通していますね。
山形県遊佐町【遊佐のアマハゲ】
太鼓の「ドン、ドン」というゆったりとした音とともに登場しました。

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座敷に上がって神棚を拝むまではまぁ穏やかだったんですが、挨拶が済んだとたんうってかわって子供を捕まえて抱き上げ激しく揺さぶったりと、甲高い声も相まって、子どもからしたら得体のしれない恐怖を感じると思います。

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コミカル言動でお酒をねだるなど、イチバン笑いがおきていたのもアマハゲさんでしたね。衣装もこんもりしていて特徴的です。
岩手県大船渡市【吉浜のスネカ】

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面は2種類で、背負った米俵には子供の靴が結わえられていました。一方は馬のような顔をしています。

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2体とも「ゴッ、ゴッ」と動物のように鼻を鳴らしながら歩きます。
アマハゲさん同様たいへんウケていましたね!
「スネカ(脛皮)」もナモミと同じく「囲炉裏のそばで怠けているとできる火斑を剥ぎ取る」のが名の由来だそうです。

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あっ!最前列で真面目に見ていた地元の中学生が連れて行かれた!!
こういうちょっとした遊び心も、見ている側としてはたいへんにおもしろかったですね!

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地元男鹿北中学校の生徒さん3人による「男鹿のナマハゲ」紹介
男鹿のナマハゲ行事の現状、赤神神社五社堂「999の石段のナマハゲ伝説」について説明してくれました。

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男鹿海洋高校の「なまはげ太鼓」
高校生ですけど、からだがおっきかったです。人数が多いのも迫力が増して良いですね。女の子も力強く演奏していました。

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【能代のナゴメハギ】

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6体という大人数での登場です。しかもみんな面の種類が違う?

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面こそ「男鹿のナマハゲ」とだいぶ違いますが、能代のナゴメハギは「男鹿の山から来る」「男鹿から伝播した」と伝えられているそうです。

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【潟上のナマハゲ】
まず家の主人が子供に隠れるよう指示をしたのが印象的でした。

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こどもはナマハゲが家に上がる前にサッと奥の部屋に隠れたのですが、ナマハゲに見つかり、主人までも「酒を飲みすぎているのではないか!?」と戒められていました。

【男鹿のナマハゲ】
おまちかね!最後に登場したのは地元・男鹿のナマハゲです。

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座敷にあがるまえに、邪気を祓い鎮めるため四股を踏むナマハゲ

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子供や嫁など、新しいメンバーに訓戒を与えるため家中を探し回るナマハゲ

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主人との問答後、豊作とまた来年の来訪を約束して餅を受け取る。

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フィナーレでは舞台上で実演を見せてくれた全国の来訪神や、男鹿市内数種の里のナマハゲがステージと客席に登場!

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いったい何体いるんでしょう!?

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こうして神様が一堂に会すると圧巻ですねぇ~!

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イチバン笑いをとっていたアマハゲさんは、最後まで甲高かったです。

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「ゴッ!」

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日本全国の来訪神が、お客様をお見送り!

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芦沢のナマハゲ

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仁井山
こうした来訪神行事って、大晦日や小正月1月15日に行われる行事ですので、地元の人でなければ体験できないんですよね・・・。
国民文化祭で、いろんな行事の実演を見ることが出来たのはたいへん貴重な体験でした。
男鹿のナマハゲについては「男鹿真山伝承館」「なまはげ館」で体験学習できますので、ぜひおはこびくださいませー!