5月20日(日)21日(月)の2日間、男鹿市船川地区では船川神明祭が開催されました。昨年は ちょっと雨が降ったりしたんですが、今年は2日間とも雲の ほとんどない とってもいい お天気でしたー。
20日18時30分前、関係者さんたちが集まって宵祭が始まりました。
祝詞をあげ、剣の舞を奉納します。
鎮釜湯立式。竹で出来た箒のようなもので湯をかき回し、何やら文字を書いているようでした
玉ぐし奉納。
そのころ船川港元浜町は屋台やカラオケ、太鼓演奏などで賑っていました。
船川神明祭では、船川漁民への大漁祈願・港内作業・海上操業の無事故を願い、御神輿を乗せた漁船が港内を時計回りに3周する「神輿の海上渡御(かいじょうとぎょ)」が例祭の当日に行われます。この海上渡御は、昭和四十三年(一九六八)から行われております。
翌21日(月)の朝9時。氏子さんたちが やってきて、お神輿に紅白の幕を巻きつけました。この後、神主さんが祝詞をあげて、祀られているアマテラスオオミカミに御神輿の方へ移っていただきます。
ハタハタの神様・佐竹神社にも のぼり が あがっていますね。
9時。例祭 当日祭
巫女さんの舞を奉納。
神様は目に見えないけれど、移っていただいた後は神輿がズッシリと重くなるそうです。
神様の乗った 御神輿は鳥居を くぐって町へ下り、海へと向かいます。
「ワッショイ!ワッショイ!!ワッショイ!!!」船川保育園の お友達の前で御神輿を3回上下に振り動かしてくれました。
巫女さんがのった太鼓車の後を、小太鼓・天狗・
御幣・五色旗・御神輿が続きます。
船川漁港に到着。
日の丸と 色とりどりの大漁旗を掲げる満船飾という飾り付けを施した御座船(ござふね)に御神輿を乗せます。
警戒船(指揮船)を先頭に、御神輿船(御座船・ござふね)、随伴船(供奉船・くぶせん)が数隻。大漁旗を大量に掲げ、船上祈願のため、船川港灯台の内側を生鼻崎沖のあたりまで時計回りに3周しました。
その間、神主さんは船上でも安全祈願を続けます。わたしも「何事も体験だから!」と言われ、御神輿船に乗せていただきましたー。
陸の景色が、お山・寒風山・生鼻崎とクルクル回って・・・、
いえ、実際に回っているのは わたしたちが乗っている船の方なんですが、海から見える 男鹿南側の景色と 心地よい海風に、きっと神様も大満足して、今年も大漁と海の安全を お約束してくださることでしょう!
30分ほどの海上渡御を終えて、御神輿が船川港に戻ってきました。
ひとまず漁協に安置して、神職さんが大きな御幣で関係者を お祓いし、神主さんが祝詞をあげ、太鼓の音が響く中2人の巫女さんが金の扇と神楽鈴をもって舞います。
お昼休憩の後、男鹿テクノ前でも神事。港内作業・海上操業の無事故を シッカリ祈願してもらいます。
「あの御神輿は6年くらい前に私が作ったんだよ」
なんと!御一人で!?あの御神輿、とっても細工が細やかで煌びやかなのに、担ぎ手が どんなに激しく ゆさぶっても なんともないんです。丈夫!柔と剛。繊細さ と力強さ を併せ持った素晴らしい御神輿ですね!製作期間、聞いたんだけど忘れちゃった・・・意外と短期間でびっくりした。
午後からは陸上渡御。船川商店街の中をグルグルと4キロ以上歩きます。
神様が乗って重くなった御神輿を担いでの長時間の行脚ですので、商店街にところどころ設けられた御休所で休憩しながらの渡御です。
築港前といいますから、今から100年以上前、コチラの お菓子のかまだ さんのあるあたりに淡島神社という神社が あったのだそうです。それで、ここに御休所が設けられたんですね。アワシマ・ヒルコのアワシマ。
ご祝儀を いただくと、お家の前で御神輿と五色旗を3回高く掲げて見せてくれます。「ワッショイ!ワッショイ!!ワッショ―イ!!!」担ぎ手の みなさん、そろそろ疲れてきているハズなんですが、なんだか回数を重ねるごとに、神輿を掲げる高さが高くなっているような・・・。もう神輿が手から離れちゃってる人も いますもの!
男鹿駅前でもワッショイ!ワッショイ!!
道路わきに立ち並ぶ屋台の間を抜けて・・・
神主さんは休憩中も御神輿を拝んでいました。
神主さんが着ている この赤い装束、なんと佐竹の殿様に賜ったものなんですって!いただいた時は白かったそうなんですが、後に赤く染め上げたそうです。佐竹氏の家紋「扇に月丸」が入った水干です。
天狗さんは子供たちに取り囲まれて大人気。
神輿は、朝から5時間かけて6キロ以上を歩きました。一本歯ゲタで歩きつづけた天狗さんも、担ぎ手さん達も大変だったでしょうが、町の みなさんの応援の おかげで、港町・船川にとって漁や港湾の安全を願う大事な お祭りを、怪我も事故もなく平穏無事に終えることが出来ました。ありがとうございました。
来年はアナタも、この、年に一度の楽しい お祭りに参加して、一緒に一体感と達成感を分かち合いませんか?船川神明祭 実行委員会では、来年の担ぎ手さんを 早速今から大募集中でございます。参加申込⇒佐々木さんまで 090-6682-1477
客船の寄港や、男鹿日本海花火、男鹿ナマハゲロックフェスティバルなど、夏には船川港で たくさんのイベントが催される予定です。こうして神様への安全祈願が滞りなく執り行われましたので、今年も安心して男鹿の海のイベントへ お越しくださいませー!
大漁満足も期待できますので、男鹿の海の幸も たくさん召し上がっていただきたいと思います。
築港101年目を迎えた天然の良港・船川港。ことしも、そして海フェスタが開催される来年も、男鹿の港を みんなで大いに盛上げていきましょう!
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240521船川神明祭・海上渡御 船川港にて.wmv
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